就活をしていた頃からもう10年が経つ。
就活をしていた頃は、その会社に入ることをゴールにして、活動していた。
本来仕事は、自分が実現したいことを成し遂げるための手段でしかないはずなのに。
「手段の目的化」。入社した後一番迷走するパターンである。
就活当時は一つの会社で勤め上げることが「善」と思っていた。
親を見ているとむしろそれが当たり前だと思っていた。
そのため、たった一ヶ月、面接3回の超短期決戦で、残り35年近くの生涯年収までもが決まるのでは?と当時は思っていた
ん・・・・?
たったの一ヶ月(下手したら1-2週間)で自分の生涯年収が決まる?
大学生がたったの一ヶ月間で行う超短期決戦で将来全てが決まる?
今思うとあり得ない話だ。
でもこの感覚に陥ってしまっている人は比較的多いのではないだろうか?
冷静に考えてほしい。
例えばプロ野球選手が最初に球団から指名されるときに、生涯年収を提示されて入団することがあり得るだろうか?
活躍するかもわからないのに?
当然だが、あり得ない。
私は「グローバル企業」というフワッとしたキーワードをもとに就活をしていたタイプではあったが、とある1社、当時非常に魅かれていた会社があった。そこだけは第一志望、と胸を張って言える会社だった。
しかし、私は落ちた。(しかもSPIで。苦笑)
当時はショックだった。
そして、そこの会社に入る人達を見るとなにか「負けた気持ち」になっていた。
ただ私は幸いながら素晴らしい会社に出会い、入社した。
その後3年半でベンチャー企業へ転職し、27歳で起業。
「起業の原動力や、今のモチベーションになっていることは何ですか?」
とよく聞かれるが、私は、この二つだと思っている。
・プロ野球選手に負けたくない、という気持ち
・就活の時に落ちたその会社の人たちに絶対に負けたくない、という気持ち
結局私はこの二つで生きている。
【絶対に負けたくない】
この気持ちだけだ。
この気持ちの火が消えた瞬間に、きっと「今」仕事上で関わって下さっている私の周りにいる魅力的な人たちはどこかへいってしまうだろう。
今ではその志望していた会社を落ちて良かった、と本気で思っている。
人生では色々な挫折があるだろう。
志望校に受からなかった。
志望していた会社に入れなかった。
主にはこの二つだろうか。
挫折をした人、理想通りにいかなかった人に強く、強くお伝えしたい。
人生はいつだって巻き返せる。
ただし、そこにあなたの「強い」気持ちと、”恥”や”批判”を恐れず行動する勇気があるかどうか。
全てはそこにかかっている。
さぁ、人はあっという間に死んでしまう。
自分の在りたい姿に向かって、泥まみれになって、突き進んでいこう。